ろう付手法の分類 | 
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     火炎ろう付(ガスろう付)  | 
    
       
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    炉中ろう付(火炎) | ||||
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| 炉中ろう付(電気) | |||||||
| 抵抗ろう付 | |||||||
| 電気ろう付 | |||||||
| アークろう付 | |||||||
| 高周波ろう付(誘導加熱ろう付) | |||||||
| 赤外線ろう付 | |||||||
| 光線ろう付 | 光ビームろう付 | ||||||
| レーザーろう付 | |||||||
| 熱風ろう付 | |||||||
| ろう付 | |||||||
| テルミットろう付 | |||||||
| 気相ろう付(VCS法) | |||||||
| ディップろう付 | |||||||
| その他熱源のろう付 | |||||||
| 拡散ろう付 | |||||||
| ブロックろう付 | |||||||
| 流しろう付 | |||||||
| 摩擦ろう付 | |||||||
| 溶射ろう付 | |||||||
| 超音波ろう付 | |||||||
| 上記熱源と併用 | |||||||
| メタライズ法 | |||||||
| 活性金属法 | |||||||
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       図3.ろう付手法の分類  | 
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    トーチろう付 | 
  
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     ガスの燃焼熱を利用して、加熱、ろう付をおこなう手法のうち、ガストーチやバーナを使用するもの。熱源となる燃料は、アセチレン、プロパン、ブタン、エチレン、天然ガスなどを酸素や空気と混合して燃焼させる。ろう付部を目視しながら作業できるので、局部加熱や全体加熱を自在に使い分けることができる。また、ろう付部の形状も自在で、自由度の高い手法である。 しかしその反面、加熱の際の温度管理に熟練度が要求される。  | 
    
    炉中ろう付(火炎) |     
  
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     ガスなどの燃焼熱を利用するろう付手法のひとつ。熱源となる燃料は、ガス、重油などさまざま。大気雰囲気炉、ガス雰囲気炉があり、あらゆる産業で利用されている、代表的な手法である。また、温度管理が容易で、大量生産向きであるが、導入コストが高い。  | 
    
    炉中ろう付(電気) |    
    
    
  
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     電気を熱源とするろう付手法のひとつ。燃焼熱による炉中ろう付と特徴は同じであるが、熱源に電気を利用するため、大気、ガス雰囲気以外にも、真空でのろう付もできる。これにより、ガスと反応性の強い、ステンレス鋼、アルミ合金、チタン合金などのろう付には、特に有効な手法である。  | 
    
    抵抗ろう付 |    
    
    
  
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     ろう付部に電極を媒介として、低電圧大電流を流し、その抵抗熱を熱源とするろう付手法。  | 
    
    アークろう付 |    
    
    
  
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     熱源に、電気溶接のアーク熱を利用した手法。炭素や、タングステン電極を介して、アーク放電を生じさせ、その発生熱を利用する。  | 
    
    高周波ろう付 |    
    
    
  
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     高周波加熱コイル内に部材をおいて高周波電流を流し、電磁誘導作用によって発生した熱を利用したろう付手法である。熱効率が高く、局部加熱、均一過熱が自在にできるなど、作業自由度高い。  | 
    
    赤外線ろう付 |    
    
    
  
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     熱源として、遠赤外線ヒータを利用したろう付手法。  | 
    
    光ビームろう付 |    
    
    
  
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     キセノンランプの光源を集光して熱源とし、ろう付部に照射することにより、接合をおこなう手法。キセノンランプの出力に制限があり、小型の部材接合に利用される。  | 
    
    レーザーろう付 |    
    
    
  
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     CO2レーザー光線を熱源としたろう付手法。小物の接合であれば、効率が極めて高い。  | 
    
    熱風ろう付 |    
    
    
  
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     燃焼熱や電気を熱源とした手法とは異なり、それらの熱源を用いて、あらかじめ空気を加熱して、その熱風を用いてろう付をおこなう手法である。直接熱では酸化の進度が速かったり、過剰に加熱してしまう部材のろう付に向いている。  | 
    
    テルミットろう付 |    
    
    
  
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     金属酸化物が、アルミニウムにより還元される際に発生する反応熱を利用した、ろう付手法である。  | 
    
    気相ろう付(VCS法) |    
    
    
    
  
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     加熱蒸気の気化潜熱を利用したろう付手法。  | 
    
    ディップろう付 |    
    
    
  
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     溶融したろうやフラックス中に母材を浸してろう付をおこなう手法。フラックスの後処理や、装置の保守管理の問題から、現在では一部の用途に限られている。  | 
    
    拡散ろう付 |    
    
    
    
  
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     ろうの融点を下げている元素が母材に急速拡散して、ろうの融点を上昇させる等温凝固を利用したろう付手法。  | 
    
    ブロックろう付 |    
    
    
  
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     ろう付部に対して直接加熱はおこなわず、媒介となる物質を加熱しておき、間接的にろう付部を加熱する手法。はんだごてはこの手法の一種。  | 
    
    流しろう付 |    
    
    
  
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     ろう付部をあらかじめ熱しておき、溶融したろうを流し込む手法。  | 
    
    摩擦ろう付 |    
    
    
  
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     摩擦熱を熱源としたろう付手法。母材表面の酸化皮膜を摩擦により除去しながら、ろう材を供給し接合を行う。  | 
    
    溶射ろう付 |    
    
    
  
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     溶射によって、ろう付部にろうを供給してろう付をおこなう手法。または、母材表面に溶射皮膜を形成することで、ろう付の際のぬれ性を向上させる手法。  | 
    
    超音波ろう付 |    
    
    
  
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     加熱溶融したろうに超音波振動を加えて、母材表面の酸化皮膜を除去することでろう付面を活性化する、ろう付補助手法。  | 
    
    メタライズ法 |    
    
    
  
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     セラミックスを金属接合する際に、よく用いられる手法。セラミックス表面のぬれ性を促進するために、あらかじめ金属質層を形成させ、ろう付を行う。  | 
    
    活性金属法 |    
    
    
  
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     加熱溶融したろうに超音波振動を加えて、母材表面の酸化皮膜を除去することでろう付面を活性化する、ろう付補助手法。  |